デング熱等の流行に関する予防的警告

令和2年12月17日
●パラグアイ政府は、デング熱等の流行に関する予防的警告を発表しました。
●パラグアイに滞在されている方におかれては、防蚊対策を徹底し、デング熱とみられる発熱等の症状が出た場合は、早めに医療機関に相談し、指示を仰いでください。
 
1 12月15日、パラグアイ厚生福祉省は衛生監視総局(Direccion General de Vigilancia de la Salud)を通じて、新型コロナウイルスの感染拡大下におけるアルボウイルス感染症(デング熱、チクングニヤ熱、ジカ熱)のアウトブレイク(急激な流行)の可能性に関する予防的警告を発表しました。
パラグアイのようなデング熱患者の季節的増加を潜在的に有する国では、新型コロナウイルス感染症の流行に直面したことが、その住民と救急医療を提供する医療従事者にとって更に大きな課題となっており、次のような懸念事項があるとしています。
(1)医療サービスが窮乏もしくは患者が受診を避けようとするため、デング熱患者数が過小に報告される可能性。
(2)デング熱の症状があるにもかかわらず、医療機関での新型コロナウイルス暴露を恐れて、受診が遅れてしまうこと。
(3)病床不足。
(4)確定診断を行う検査機関が過負荷となり、感染症の流行状況が正確に把握できないこと。
 
【御参考】
厚生福祉省ホームページ
衛生監視総局ホームページ
 
2 デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。感染すると2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、38~40度台の高熱で発症し、ときに激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などが現れます。多くは1週間ほどで回復しますが、ときに出血傾向を伴う重症に至り、死亡することがあります。
 
3 デング熱に対しては、蚊に刺されないことが最も有効な予防手段です。そのためには家の周囲などに蚊が繁殖する水たまりを作らないこと、ネッタイシマカ・ヒトスジシマカが活動的になる日中から夕方にかけては、特に肌を露出しない衣服を着用し、蚊に有効な虫除け剤を使用するなどして蚊に刺されない工夫をすることが必要です。
 
4 デング熱とみられる発熱等の症状が出た場合は、自己の判断で解熱剤などを服用し、病状が悪化した例もありますので、早めに医師の指示を仰ぐようにしてください。
 
【参考情報】
厚生労働省検疫所(FORTH) 感染症についての情報「デング熱」
国立感染症研究所 「デング熱」
 

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